横須賀に観光に行ったら、一度は食べたい「よこすか海軍カレー」。
いろんなお店で出してるけど、どんなカレー?
“よこすか海軍カレー”の歴史やどういうものかをお話しします。
よこすか海軍カレーはいつからあるんだろう?
横須賀のご当地グルメといえば「よこすか海軍カレー」。
お土産や自宅用のレトルトカレーも数社で制作され、店頭やインターネットでも多数販売されています。
「よこすか海軍カレー」の始まりは1998年。退役する横須賀地方総監の言葉を受けた横須賀市役所と横須賀商工会議所、海上自衛隊が協力して調査に乗り出し、翌1999年に横須賀市が「カレーの街宣言」を行いました。
どんなカレーが「よこすか海軍カレー」なの?
「よこすか海軍カレー」とは、下記の3つの条件を満たしたカレーのことです。
1.明治41年発行の海軍レシピ集『海軍割烹術参考書』に則っていること。
2.原則として横須賀市内でのみ提供すること。
3.サラダと牛乳がセットになっていること。
2.と3.はレトルトカレーには当てはまりませんが、海軍割烹術参考書のレシピに則っていることは保証されます。
カレイライスのレシピを見てみよう
小麦粉を牛脂で狐色になるくらいまで炒め、カレー粉を加えてスープで薄とろろ状にしたソースに、さいの目に切って炒めた牛肉(または鶏肉)、じゃがいも・玉葱・にんじんを加えて煮込み、塩で味付けする、とあります。
スープで炊いたお米にかけて、提供する際には漬物(チャツネ)を添えることが必須だったようです。
よこすか海軍カレーは「普通です」
レシピを見る限り、特別なものは何も入っていません。そう、まさに「普通です」。
とあるよこすか海軍カレーのレビューで”「よこすか海軍カレー」という割に普通だ”というレビューを見かけたのが、この記事を書くきっかけでした。
カレーライス自体は明治のはじめ頃からレストランで提供されていたようですが、爆発的に広まったのは、海軍という人間がたくさん集まる組織で提供されたこと。
各地から集められた兵士たちには、珍しく滋養があり、さぞおいしいものだったことでしょう。
軍で食べたカレーライスの味が忘れられず、軍を退いたあと郷里に戻り、広めたと言われています。
100年以上を経て、日本の国民食になったカレーのおおもとは、海軍で提供されていたカレーです。
そのレシピに則って作られた「よこすか海軍カレー」が”普通”なのは至極当然ともいえるのです。
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